人・夢・技術 株式会社長大
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お知らせ

将来の効率的な電力マネジメントに向けて、量子コンピュータを活用した最適配電網作成に関する特許を取得しました

2020年09月02日

 当社は、将来の効率的な電力マネジメントに向けて、電力の配電に伴う電力ロスを最小化する配電網の作成方法に関する特許を取得しました。登録内容は以下のとおりです。

  特許番号:特許第6736787号
  発明の名称:配電網の作成方法及び作成装置
  登録日:令和2年7月17日

  お問い合わせ:事業戦略推進センター
         E-mail:r02_bsp-center_fb@chodai.co.jp

 電力の配電網は面的に広がる需要家に電力を供給するために網目状に構成され、多数の開閉器によりコントロールされています。この配電網をコントロールする開閉器のオンオフの組合せは非常に膨大であり、最適な組合せを算出するのはスーパーコンピュータでも多大な時間を要する課題となっています。
 本特許は、この開閉器の制御について量子コンピュータ(アニーリング方式)が得意とする組み合わせ最適化問題として扱えるよう、配電網の電力消費量(配電ロス)を表すモデル式(イジングモデル)を構築したものです。
 昨今の再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、配電網における配電ロス最小化が重要性を増すと予測されます。今回の発明は、再生可能エネルギーの導入拡大により複雑化が進む電源構成への対応にも寄与し、配電ロスの最小化による効率的な電力マネジメント、更にはCO2排出量の削減効果なども期待できると考えています。
 当社は、今回の発明のノウハウを実フィールドで活用頂けるよう、電力会社などと連携を図り、配電最適化の課題解決に取り組むとともに、再生可能エネルギーも含む効率的な電力マネジメントやスマートシティ関連事業への展開なども視野に入れ、引き続き研究開発に取り組む所存です。
 また、交通量配分や交通経路の最適化など既存事業領域への量子コンピュータの適用にも研究の幅を広げ、様々な社会課題の解決に貢献して参ります。

 当社は、新事業・新技術に積極的に取り組むため昨年10月に「事業戦略推進センター」を設立しました。この度、当センターとして量子コンピュータという新技術にチャレンジし、特許取得という結果を得たことは、大きな一步となりました。
 この一步を無駄にせず、引き続き邁進して参りますので今後のチャレンジにご期待ください。


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