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東南アジア最長となるバターン-カビテ連絡橋架橋 フィリピン公共事業道路省から施工監理業務を受注

バターン-カビテ連絡橋架橋フィリピン

2026年03月27日

株式会社長大は、ユーシン・エンジニアリングを幹事とする共同企業体(JV)※1を組成し、フィリピン共和国ルソン島のマニラ湾に長大橋梁を建設して、バターンとカビテをつなぐ国家プロジェクト、バターン-カビテ連絡橋建設事業(Bataan-Cavite Interlink Bridge ; BCIB)の施工監理業務※2をフィリピン国公共事業道路省(DPWH)から受注しました。このプロジェクトは、マニラ首都圏の渋滞緩和を目指して進められている東南アジア最長となる海上橋梁建設で、総事業費は約6,000億円に上ります。当社は長年培ってきた長大橋建設事業の知見を活かしてこの施工監理業務を円滑に遂行し、マニラ首都圏の利便性向上と快適な都市空間の創出に貢献してまいります。


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マニラ湾横断橋の完成イメージ図(出典:BCIB DED※3 JV)


フィリピン最大の都市部であるマニラ首都圏は、人口が1,400万人を超え、フィリピン国GDPの約31%を生み出すフィリピン経済の中心地ですが、自動車を中心とした交通量が急増し、慢性的な渋滞に陥っています。しかも、ルソン島を南北に跨ぐ通過交通に対しては首都圏を経由するルートしかないため、より深刻な経済的損失を招いています。

このため、バターン-カビテ連絡橋はマニラ首都圏を介すことなく、ルソン島の南北に点在する工業地帯、港湾、観光地を結ぶ新たな経済の動脈を生み出すことを狙いとして計画されました。現在、バターン州-カビテ州間の移動は約5時間を要していますが、連絡橋が完成すると約45分に短縮できることから、マニラ首都圏の交通渋滞が緩和し、ルソン島全体の産業競争力が飛躍的に向上することが期待されています。

バターン-カビテ連絡橋の計画延長は32.2kmです。このうち海上橋梁部が約24km※4あり、完成すると東南アジア最長の海上橋梁となります。航路部は2ヵ所で、それぞれ中央支間長900mと400mの斜張橋が計画されています。最大で50mを超える水深のある海上での架橋、それも長距離という条件下で挑む、世界でも類を見ない高度な技術力が求められる事業です。


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プロジェクト位置図(当JV作成)

フィリピン政府とアジア開発銀行(ADB)は2023年12月、このプロジェクトに対する建設資金融資契約(LA)を締結しました。当社はこの融資契約に基づき、同銀行資金のもとで施工監理(CSC)を行うものです。履行期間は2026年2月の業務着手から72ヵ月を予定しています。JV全体の契約金額は、約1億2,000万米ドル(日本円でおよそ185億円)に上り、橋梁建設の施工監理業務としては最大規模のものと言えます。

わが国の国家プロジェクトであった「本州四国連絡橋」の架橋にルーツをもつ当社としましては、創業以来、長大橋建設に伴って培ってきた多くの知見を遺憾なく発揮し、ルソン島全域やマニラ首都圏の利便性を向上させるとともに、フィリピン共和国の経済発展に寄与してまいります。

■注釈
※1 JV構成: Yooshin(韓)+ 長大 +Kyong-ho(韓)+ 片平エンジニアリングインターナショナル + Tekfen(土)
※2 契約正式名:Consulting Services for the Construction Supervision of the Bataan - Cavite Interlink Bridge (BCIB) Project
※3 Detailed Engineering Desing(詳細設計)の略
※4 東京湾アクアラインは、海底トンネル9.5km、海上橋梁4.4km、陸上1.2km(合計15.1km)で構成されています。
 一方、バターン-カビテ連絡橋にはトンネル部がなく、東京湾アクアラインの約2倍の延長を全て橋梁で構成するイメージです。

■関連サイト
エンジニアリングデイリー(韓国):https://www.engdaily.com/news/articleView.html?idxno=21717
韓経コリアマーケット(韓国):https://www.hankyung.com/article/202602135602L

■本件に関する問い合わせ先
株式会社長大
構造事業本部 インターナショナル事業部 海外技術部
メール: info-itn@chodai.co.jp