お知らせ
カンボジアの「コー・クサック・トンレア橋梁建設事業」 詳細設計などの業務を受注
2026年06月04日
株式会社長大は、欧州投資銀行(EIB)資金による「コー・クサック・トンレア橋梁建設事業(Construction of Koh Khsach Tonlea Bridge Project; KTB)※1」における実現可能性調査(FS)、詳細設計(DD)、および施工監理(CS)業務をカンボジア王国公共事業運輸省(MPWT)から単独で受注しました。
完成イメージ図(当社が作成したKTBプロポーザルの提出資料)
2026年5月8日に行われた契約調印式(MPWT大臣他、MPWT関係者と当社の代表団)
コー・クサック・トンレアは、カンボジアの首都プノンペン(人口:約240万人)から南へ約30km、カンダル州サアン郡のバサック川が形成した中州で、同国の主要な農作物生産地となっています。その一方では、本中州と対岸を結ぶ橋梁はなく、移動や物流はフェリーに依存しており、天候や運行時間の制約が地域経済の発展を図る上で大きな支障となっています。
カンボジア政府はこうした状況を改善しようと、同国が進める農業・農村開発プロジェクト(ASPIRE-AT)※2の一環として、コー・クサック・トンレアと国道21号線を結ぶ橋梁を整備する橋梁建設事業(総事業費約30億円、EIB支援)を計画しました。
この橋梁が完成すると、プノンペン市場への青果物の迅速な供給が可能となることから、この中州が農業の一大拠点として発展することが期待されています。
この事業の整備対象は、バサック川を跨ぐ橋梁および取付道路です。現時点では、支間長が約100m規模のPC箱桁橋を計画しています。計画・設計にあたっては、通過船舶の航行の安全を確保するとともに、農作物の輸送などに使用する大型車両の円滑な通行の実現を目指します。さらに、年間5mを超える水位の変動、河岸浸食、洗掘といった現象がみられるバサック川の特性や現地特有の自然環境を的確に捉え、これらを十分に反映した最適な橋梁計画の策定に取り組みます。
この事業において当社は、FSからCSまで一貫して同橋の建設を支援するとともに、カンボジア技術者への技術移転にも積極的に取り組んでまいります。履行期間は業務着手から45ヵ月(FS・DD:15ヵ月、CS:30ヵ月)です。
当社はこれまで、カンボジア南部経済回廊(国道1号線)上に位置する「つばさ橋」(2015年開通、JICA無償資金協力)をはじめとした同国の橋梁建設において、貴重な経験と知見を蓄積してまいりました。これまで、当社が数多くの実績を積み上げる過程で獲得してきた技術力を活かし、この業務を着実に遂行することで、同国における物流の円滑化および地域経済の発展に貢献してまいります。
■注釈
※1 契約正式名:Consulting Services for Feasibility Study, Detailed Engineering Design, and Construction Supervision of Koh Khsach Tonlea Bridge Project; KTB
※2 資金名称:カンボジア政府が国際農業開発基金(IFAD)および欧州投資銀行(EIB)からの融資、および欧州連合(EU)からの無償資金協力による農業・農村開発サービスプログラム
■関連サイト
カンボジア建設・不動産情報サイト:https://construction-property.com/cambodia-and-japan-sign-consultancy-agreement-for-koh-ksach-tonlea-bridge-project-in-kandal-province/
■本件に関する問い合わせ先
株式会社長大
構造事業本部 インターナショナル事業部 海外技術部

