人・夢・技術 株式会社長大
人・夢・技術 グループ

長大の事業

コンサルティングして終わるのではなく、コンサルティングから始める

精密機器メーカーへの振動影響検討

高精度な振動制御が要求される精密機器メーカーへの コンサルティングの実施

 社会環境事業部では、道路の環境業務として官公庁のみならず民間等、他分野への積極的な展開を行っているところです。
 その一つとして47期は、高規格道路建設予定地近傍の精密機械メーカー工場に対し、計画道路からの振動影響検討について、コンサルティングを行いました
 長大の持つ「技術力及び経験」と「地元関係者の理解度向上のための説明力」を駆使した結果、関係者の理解を得たことに加え、関東地整局長表彰を受賞しました。
  1. ① 微小な振動をも嫌う精密機械を製造する工場近傍で、道路建設が予定されている。工事着工が数年後に近づいている中で、影響把握及び工場との合意形成を早期に図る必要があった。
② 長大の持つ、3次元の数値解析等の技術力と精密機械を対象とした振動調査等の実績から、工事中の振動調査や供用後の振動予測を行うことにより、振動影響について検討を行い、精密機械メーカーと幾度も協議を重ね、専門的な内容を分かりやすく説明することで、事業実施の合意形成に至った。
③ 工事中の振動調査は施設解体時の測定やバックホウを用いた起振実験を行い、測定結果を周波数帯毎に分析することで、今後、事業者側で工事を進めていく上で、振動影響に留意すべき範囲やその範囲において遵守すべき振動管理値を提案した。
④ 供用後振動予測は地盤条件の変化や河川による振動減衰を考慮した3次元の数値シミュレーションを用いて行い、橋脚から発生する道路交通振動の影響について解析を行った(図参照)。
⑤ 高度な検討及び協議を複数回にわたり重ねた結果、関係者からの理解を得ることができ、合意形成を図ることができた(関東地方整備局長表彰を受賞)。
 
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図1 構築した3次元数値シミュレーションのモデル