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新阿蘇大橋【令和2年度土木学会田中賞】
熊本復興のシンボルとなる橋梁
新阿蘇大橋は2016年4月の熊本地震により落橋した阿蘇大橋より600m程度下流に架けられた橋長525mの橋梁で、黒川渓谷を渡河するPC3径間連続ラーメン橋の中央支間は165m、橋脚高さは最大97mで国内有数のPC箱桁橋です。
本橋には「断層と交差」、「架橋地は柱状節理が発達した急崖地」という難しい課題がありましたが、①早期復旧等に加え将来の大規模地震による影響を小さくすることに配慮したルート計画であったこと②断層活動に伴う地盤変状に対し、落橋しにくくするように配慮した橋梁構造であったこと、③同様な震災を受けた場合に橋としての機能回復性を高めることに配慮した計画であったこと、④柱状節理が発達した急崖地における土留めおよび基礎において節理の崩壊等に配慮した計画・設計であったことが評価され、『令和2年度土木学会田中賞』を受賞しました。
当社は、震災直後からこの国道325号阿蘇大橋ルートの早期復旧に向けて安全性の高い復旧ルートや橋梁形式の検討、道路構造に関しての検討課題の解決や道路及び橋梁の詳細設計を行い、断層変位に配慮した橋梁構造を提案し復旧・復興の一翼を担いました。