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複合発酵技術を活用したオフグリッド中水循環システムA.Qトイレが「ジャパン・レジリエンス・アワード2024」で『最優秀賞』を受賞しました

サステナビリティレジリエンス災害支援

2024年04月23日

長大が事業化を進めるバイオトイレ「A.Qトイレ」のコア技術となる『複合発酵技術を活用したオフグリッド中水循環システム』が「第10回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2024」で『最優秀賞』を受賞しました。
2024年4月23日、東京・イイノホールで行われた授賞式に当社代表取締役社長・野本、海外事業本部長・加藤、海外事業本部長海外営業統轄部長・宗広が出席し、表彰状を授与されました。

A.Qトイレは、複合発酵技術を活用した微生物の働きで水を浄化するという水循環システムを備える自己完結型の循環式トイレです。汚物の異臭がしない、汚泥がほぼ出ないことが利点であり、汚水を浄化し洗浄水へとリサイクルできます。長大(以下、「当社」)が出資し、株式会社RQ(代表取締役会長・宗広裕司、代表取締役社長・美濃島浩、取締役[科学技術最高顧問]・髙嶋康豪、以下「RQ」)において製造およびO&M(Operation(オペレーション)、Maintenance(メンテナンス))サービスを提供しています。

2024年1月1日に発生した能登半島地震では、被災した能登町において、特にトイレ環境が厳しい3箇所の避難所に4基のA.Qトイレを提供し、現在も被災地の皆様にご利用いただいております。住民の方からは、「においもせず、便座も温かく使用しやすい」といった声をいただいており、災害・非常時にも通常の生活環境と同等レベルで安心・快適に利用することが出来る製品です。
上下水インフラが寸断されても快適なトイレ機能を提供できることなどが評価され、国土強靭化、災害対応の観点から、今回の受賞に至りました。

 
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表彰状と盾を受け取る当社社長・野本(中央)、海外営業統轄部長・宗広(右)


また、当社は、東急株式会社、東建産業株式会社とともに、宮古島まいぱり熱帯果樹園で複合発酵技術を活用した水循環実証実験に成功。3月31日には3者間で新たな協定を締結し、今後の幅広い分野での活用を想定した継続検証を行ってまいります。

A.Qトイレは、SDGsの観点から、水の使用量を削減できる、汚泥処理プロセスに用いる化石燃料消費削減ができるサステナビリティな商品です。
巨大地震など災害が多い日本だからこそ「フェーズフリー(※)」、緊急時に備えての平常時の準備は重要であり、インフラを担う長大としてもこの分野で活躍していきたいと考えております。

 ※フェーズフリー:平常時や災害時などのフェーズ(社会の状態)に関わらず、適切な生活の質を確保しようとする概念

 今後も災害時のみならず幅広い分野、場所で水循環システムを活用できるよう取り組んでまいります。
サステナビリティを推進し、建設コンサルタントとして人々の生活を支える幅広いインフラサービスを提供することで、安全・安心な暮らしづくりに貢献してまいります。当社の今後の展開にご期待ください。

【お問い合わせ先】
株式会社長大
海外事業本部 サステナビリティ事業推進部 宗広、永野
電話:03-3532-8623
メール:bumon-bjv5@chodai.co.jp

■2024年4月23日 PRTIMES 

■2024年1月24日HP掲載

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能登町の避難所に設置されたA.Qトイレ

■2024年4月19日HP掲載


■A.Qトイレとは
複合発酵技術による微生物の働きで汚水を浄化し洗浄水へとリサイクルする装置を備える自己完結型・自己処理型のトイレです。当社が出資するRQ「において製造およびO&M(Operation(オペレーション)、Maintenance(メンテナンス))サービスを提供しています。

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A.Qトイレ 水循環の仕組み


■ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)
一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が主催する「次世代に向けたレジリエンス社会構築」に向けて、強靭な国づくり、地域づくり、人づくり、産業づくりに資する活動、技術開発、製品開発等に取り組んでいる先進的な企業・団体を評価、表彰する制度