人・夢・技術 株式会社長大
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お知らせ

長大の「橋梁維持管理システム」をパンフレットで紹介 ~国土強靭化に役立つ製品・技術を一覧で~

2025年03月11日

株式会社長大は、本州四国連絡橋の架橋から始まった長大橋や特殊橋の設計技術をベースとして、橋梁の点検や維持管理の効率化・高度化のための革新的な技術を数多く開発しています。
今日も橋を渡る人々の日々の暮らしと、円滑な経済活動を支えるため、当社が道路管理者の皆さまとともに歩み、いまも磨き続けている維持管理技術を、このほど1冊のパンフレットにまとめました。

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近年、インフラの老朽化に起因する事故が多発し、その点検、維持管理のあり方がこれまでにも増して問われています。橋梁はその最たるインフラの一つです。

建設後50年を経過した国内の橋梁の割合は、2024年時点では39%ですが、2034年には63%に急増すると推計されています。その一方で、国内にある約73万橋の9割を超える約66万橋を、厳しい財政状況と技術職員の不足が深刻化している地方自治体が管理しています。

老朽化が進むこれらの橋梁を確実に管理し、国土強靭化につなげるためには、以下の技術を早期に社会実装することが必要です。

・人手不足による技術者の負担を軽減できる、安全で効率的な「点検支援技術」
・軽微な損傷を早期に発見し、重大な損傷への進行を防止する「モニタリング技術」
・橋梁を長持ちさせ、点検作業を容易にする「長寿命化技術」
 
【パンフレットに掲載の技術・製品】 
■斜張橋ケーブル点検ロボット「VESPINAE」
(国立大学法人長崎大学、協和機電協業株式会社と共同開発、特許第6560274号、NETIS:KT-22081-A)
 ・斜張橋ケーブル点検時に、高所作業車やロープアクセス時の交通規制を不要とする「ロボット技術」
 ・外観目視では確認できない被覆ケーブル内部の亜鉛メッキ鋼線の腐食を検知できる「渦流探傷装置」の実装

■振動画像による「斜張橋ケーブル張力計測システム」
(パナソニック コネクト株式会社と共同開発)
 ・ケーブル張力計測時の安全性を向上させ、計測を効率化する「画像解析技術を用いたケーブル張力計測」

■人工衛星を利用した「GNSS変位モニタリングシステム」
(国際航業株式会社と共同開発)
 ・橋梁の遠隔監視による健全性把握のための数値指標導入を視野に入れた「GNSS変位モニタリングシステム」

■透光パネル式常設足場「サン・ステラス」
(太陽工業株式会社と共同開発、NETIS:KK-240053-A)
 ・橋梁の長寿命化と点検部位へのアクセス性の向上を実現する「透光パネル式常設足場」


このパンフレットは、自治体や民間事業者など、道路の利用・維持管理に関わる幅広いステークホルダーの皆さまに、当社の技術、製品について理解を深めていただくツールとして作成したものです。

当社の技術や技製品について、より詳しい情報をお求めの方は、お気軽にお問い合わせください。


-本件に関する問い合わせ先-
株式会社長大 構造事業本部 品質・新事業推進室
メール:chodai_kozo_gijutsu@chodai.co.jp