お知らせ
「A.Q中水循環システム/能登震災プロジェクト」の提案が、土EXPO 2025 OSAKAの「土とみどりのイノベーションアワード(社会課題チャレンジ部門)」を受賞 しました。
オフグリッド集落モデルレジリエンス複合発酵技術2025年11月05日
株式会社長大および株式会社RQが土EXPO 2025 OSAKAに応募した「A.Q中水循環システム/能登震災プロジェクト(複合発酵技術を活用したレジリエンスな環境改善)」に関する提案が、『土とみどりのイノベーションアワード(社会課題チャレンジ部門)』を受賞しました。
複合発酵技術を用いた水質浄化システムとオフグリッド集落モデルのイメージ
「土EXPO 2025 OSAKA」は、一般社団法人 全国建設発生土リサイクル協会(JASRA)の後援のもと、"土"に関する多角的な視点と可能性を社会へ発信するイベントです。都市における土の課題や可能性を様々な角度から捉え、環境・農業・都市づくり・教育・文化など、幅広い分野にわたって"土"を体験的に学び、交流し、土とみどりのイノベーションを共創できる場にすることがイベントの目的です。授賞式 は、2025年10月17日にホテルニューオータニ大阪で行われました。
当社が提案した「A.Q中水循環システム/能登震災プロジェクト(複合発酵技術を活用したレジリエンスな環境改善)」で取り上げているオフグリッド集落モデル※は、災害に強く、環境にもやさしい、持続可能でレジリエンスな社会の実現に寄与するものです。国土強靭化および社会課題解決に貢献する取り組みとして高く評価され、このたびの受賞に至りました。
授賞式は、提案内容のプレゼンテーションを実施するとともに表彰盾を授与されました。また同会場では、今回の提案内容をパネルやパンフレット、動画などで紹介し、多くの参加者からご質問やお問い合せを頂くなど高い関心を示して頂きました。
A.Q中水循環システムは、複合発酵技術によって生活排水を処理し、再生水としてトイレの洗浄水や農林水産業に活用できる、オフグリッド 循環システムです。この複合発酵技術は、植物由来の酵素と環境中の多様な微生物の働きを活性化させることで、排水の浄化を促進し、従来の排水処理で大きな課題となっていた悪臭や汚泥の発生を抑制することができます。処理過程では化学薬品を一切使用しないため、生成される再生水は土壌微生物の活性化や多様化を促進する土壌改良材としても効果も期待できます。
令和6年能登半島地震の際には、上下水道が利用できない避難所3箇所にA.Qトイレを設置し、温水洗浄便座付きで、通常の生活環境と同等レベルで安心・快適に利用可能な水洗トイレを提供。被災者の方々の衛生環境と健康を支援しました。
現在は能登町と連携し、A.Q中水循環システムを中心に据え、レジリエンスとサステナビリティを両立させた、水・食・エネルギーの自立分散化を実現するオフグリッド集落モデルの導入に向けた検討を行っています。
今後は複合発酵技術を核としたA.Q中水循環システムの更なる普及と発展を目指し、災害対応だけに留まらず、平時から環境保全、資源循環、地域の自立分散型エネルギー社会の構築に取り組んでまいります。
さらに、国内外でのオフグリッド集落モデルの展開を目指し、安全・安心かつ持続可能な社会の実現と社会課題の解決に貢献してまいります。
※オフグリッド集落モデルとは・・・水やエネルギーなどを広域インフラに頼ることなくコンパクトなエリア内で自立して賄う分散型システムを備えた集落
-本件に関する問い合わせ先-
株式会社長大 社会創生事業本部 サステナビリティ事業部 アグリ事業開発部
担当:宗広、宮原
メール: info@chodai.co.jp
-参考資料-
■株式会社RQ
■土EXPO 2025 OSAKA
■長大ホームページ お知らせ
●2024年1月 「能登町の避難所で災害時も快適に利用可能なA.Qトイレの提供を開始しました。」
『社会課題チャレンジ部門』の盾をいただきました
会場で「A.Q中水循環システム/能登震災プロジェクトの プレゼンテーションを行いました

